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ヨーグルトで作るティラミスの簡単レシピ 水切りで濃厚に仕上げるコツ

ヨーグルトで作るティラミスの簡単レシピ 水切りで濃厚に仕上げるコツ

「ティラミスを作りたいけれど、マスカルポーネが家にない」「もっと身近な材料で簡単に作れないかな」と思ったことはありませんか。

そんなときに試したいのが、ヨーグルトで作るティラミスです。

プレーンヨーグルトを水切りすると、水分が減ってなめらかで濃厚な状態になります。そこへ生クリームや砂糖を合わせ、コーヒーを染み込ませたビスケットと重ねれば、ヨーグルトのさわやかさとコーヒーのほろ苦さを楽しめるティラミス風デザートが完成します。

ただし、ヨーグルトティラミスは「水切りしたのにゆるい」「酸味が強い」「ビスケットがベチャベチャになった」など、ちょっとしたポイントで仕上がりが変わります。

この記事では、ヨーグルトで作るティラミスの基本レシピから、水切り時間の目安、ヨーグルトの選び方、失敗したときの対処法、生クリームなしやフルーツを使ったアレンジまで、初めてでもわかるように紹介します。

冷蔵庫にヨーグルトがあるなら、いつもの食べ方とは少し違うデザートに変えてみましょう。

目次

ヨーグルトで作るティラミスの基本レシピ

まずそろえたい基本の材料

ヨーグルトでティラミスを作るときは、特別な材料をたくさんそろえる必要はありません。基本になるのは、プレーンヨーグルト、生クリーム、砂糖、ビスケット、コーヒー、ココアパウダーです。本来のティラミスではマスカルポーネがよく使われますが、水切りしたヨーグルトを使えば、ほどよいコクとさわやかな酸味を持ったクリームを作れます。

家庭で作りやすい分量の目安は、次の通りです。

材料目安量
プレーンヨーグルト400g
生クリーム100ml
砂糖30〜40g
ビスケット8〜12枚程度
インスタントコーヒー小さじ2
お湯80ml程度
ココアパウダー適量

ヨーグルトは無糖タイプを選ぶと、自分で甘さを調整しやすくなります。生クリームを加えると、ヨーグルトだけで作るよりも口当たりがなめらかになり、ティラミスらしい満足感も出しやすくなります。

土台にはフィンガービスケットが定番ですが、手に入りにくければ普通のビスケットやスポンジ、カステラでも作れます。明治の公式レシピでも、カステラの代わりとしてスポンジケーキやフィンガービスケットなどが紹介されています。

お酒を使わなくても十分おいしく作れるので、まずはコーヒーだけで仕上げると失敗が少なく、家族でも食べやすいでしょう。

ヨーグルトを水切りして濃厚なクリームにする

ヨーグルトティラミスをおいしく作るうえで、もっとも大切なのが水切りです。普通のプレーンヨーグルトには多くの水分が含まれているため、そのまま砂糖や生クリームと混ぜると、クリームがゆるくなりやすくなります。そこで、あらかじめ水分を減らして濃厚な状態にします。

ざるにキッチンペーパーを敷き、その中にヨーグルトを入れます。ざるより少し小さなボウルを下に置き、ヨーグルトから出てくる水分が底につかない状態にしてください。乾燥やにおい移りを防ぐためにラップをかけ、そのまま冷蔵庫に入れます。

しっかりしたクリームにしたい場合は、ヨーグルトの重さが元の半分程度になるまで水切りすると扱いやすくなります。明治では、400g程度のヨーグルトを半量程度まで水切りする場合、条件によって約一昼夜かかると案内しています。水切り時間はヨーグルトの種類、量、器具などによって変わるため、時間だけでなく状態を確認することが大切です。

水切りが終わったヨーグルトは、スプーンですくったときに水のように流れず、ゆっくり形が崩れるくらいが使いやすい状態です。

なお、水切りは室温ではなく冷蔵庫で行います。厚生労働省も、冷蔵が必要な食品は適切に冷蔵し、室温に長時間放置しないよう案内しています。

コーヒー液を作ってビスケットに染み込ませる

ティラミスらしい味を作るためには、クリームだけでなくコーヒーのほろ苦さも重要です。ヨーグルトにはやさしい酸味があるため、少し濃いめのコーヒーを合わせると全体の味が引き締まります。

インスタントコーヒー小さじ2程度を80mlほどのお湯で溶かし、よく冷ましておきます。甘めのティラミスが好きなら、ここに砂糖を小さじ1程度加えても構いません。逆に、ヨーグルトクリームを甘めにする場合は、コーヒー液を無糖にすると味のバランスを取りやすくなります。

ポイントは、熱いままビスケットに染み込ませないことです。熱いコーヒーを使うとビスケットが必要以上にやわらかくなったり、重ねたクリームがゆるくなったりすることがあります。必ず粗熱を取り、できれば室温程度まで冷ましてから使いましょう。

ビスケットをコーヒー液に長時間浸す必要もありません。表面にサッと染み込ませる程度で十分です。乾いた部分が少し残っていても、冷蔵庫で休ませている間にクリームの水分となじみます。

苦いコーヒーが苦手なら、少し薄めに作っても問題ありません。大切なのは「濃ければ濃いほどおいしい」と考えず、ヨーグルトクリームとのバランスを見ることです。

ヨーグルトクリームとビスケットをきれいに重ねる

水切りヨーグルトの準備ができたら、いよいよクリームを作ります。ボウルに生クリームと砂糖を入れ、泡立て器で形が残る程度まで泡立てます。そこへ水切りヨーグルトを加え、ゴムベラなどで全体が均一になるまで混ぜます。

勢いよく長時間混ぜ続ける必要はありません。せっかく泡立てた生クリームの軽さを残すため、底から返すような感覚でやさしく混ぜるのがコツです。ヨーグルトのかたまりが見えなくなり、全体がなめらかになれば十分です。

容器の底には、コーヒー液を染み込ませたビスケットを並べます。その上にヨーグルトクリームを広げ、さらにビスケット、クリームの順に重ねます。透明なグラスで作れば層が横から見えるため、見た目もきれいです。

大きな保存容器でまとめて作る場合は、クリームを均一な厚さに広げることを意識してください。中央だけ厚くなると、取り分けたときに味のバランスが変わります。

最後の層は必ずクリームにして、スプーンやゴムベラの背で表面を平らにします。ただし、ここではまだココアを振りません。冷やしている間にココアが水分を吸って色が濃くなりやすいため、きれいに仕上げたいなら食べる直前がおすすめです。

冷蔵庫でしっかり冷やしてココアを振れば完成

重ね終わったティラミスは、すぐに食べるよりも冷蔵庫でしばらく休ませたほうが、クリームとビスケットがなじみます。目安として数時間冷やしておくと、ビスケットがコーヒーとクリームの水分を吸い、スプーンですくったときに一体感のある食感になります。

容器にはラップやふたをして、冷蔵庫で冷やしてください。乳製品を使ったデザートなので、作ったあとに長時間室温に置くのは避けます。厚生労働省では、冷蔵庫は10℃以下を目安に管理し、調理済み食品を室温に長く放置しないことを勧めています。

十分に冷えたら、食べる直前に茶こしを使ってココアパウダーを振ります。茶こしを使うと薄く均一に広がり、見た目も本格的になります。

一口食べると、最初にココアとコーヒーのほろ苦さが感じられ、そのあとにヨーグルトのさわやかな酸味とクリームのまろやかさが広がります。本来のマスカルポーネを使ったティラミスとは違う味わいですが、その軽やかさこそがヨーグルトティラミスの魅力です。

材料も比較的身近なので、「家にヨーグルトが余っている」というときにも作りやすいデザートです。

ティラミスに使うヨーグルトはどれがおすすめ?

プレーンヨーグルトなら甘さを自分で調整できる

初めてヨーグルトティラミスを作るなら、無糖のプレーンヨーグルトが使いやすいでしょう。もともと砂糖が入っていないため、クリーム全体の甘さを自分で調整できるからです。

ティラミスは、クリームだけを食べると少し甘く感じるくらいでも、無糖のコーヒーやココアと一緒に食べるとバランスが整います。そのため、最初から甘いヨーグルトを使うよりも、無糖タイプに砂糖を少しずつ加えて調整したほうが、自分好みの味を見つけやすくなります。

ヨーグルト400gに対して砂糖30〜40g程度から試し、水切り後のヨーグルトと生クリームを混ぜてから味見をするとよいでしょう。もっと甘くしたければ少量ずつ足します。

また、商品によって酸味や濃さが違います。酸味が強いヨーグルトなら砂糖を少し増やしたり、生クリームを合わせたりすると食べやすくなります。反対に、まろやかなヨーグルトなら砂糖を控えめにして、コーヒーやココアの味を目立たせるのもおすすめです。

大切なのは「この商品でなければ作れない」と考えないこと。普段食べているプレーンヨーグルトでも、水分をしっかり調整すればティラミス風のデザートを作れます。

ギリシャヨーグルトなら水切りの手間を減らしやすい

「ヨーグルトを一晩水切りする時間がない」という人には、もともと水分が少なく濃厚なギリシャヨーグルトも便利です。普通のプレーンヨーグルトよりもスプーンですくったときの形が残りやすく、商品によってはそのままティラミスクリームに使えることがあります。

ただし、ギリシャヨーグルトなら必ず水切り不要というわけではありません。商品によってかたさや水分量が異なるため、容器を傾けたときに水っぽく流れるようなら、短時間水切りしてから使ったほうが安定します。

選ぶときは、できれば無糖タイプがおすすめです。加糖タイプは商品ごとに甘さが違うため、生クリームや砂糖を加えたときに甘くなりすぎることがあります。

ギリシャヨーグルトを使うときも、基本の作り方は同じです。砂糖を混ぜ、生クリームと合わせ、コーヒーを染み込ませたビスケットと重ねて冷やします。

普通のヨーグルトを買って水切りする方法と、ギリシャヨーグルトを使う方法では、どちらが正解ということはありません。前日に準備できるなら水切りヨーグルト、思い立った日に作りたいなら濃厚なギリシャヨーグルトというように、時間に合わせて選ぶと作りやすくなります。

無糖と加糖では仕上がりの甘さがどう変わる?

ヨーグルトティラミスは、無糖ヨーグルトでも加糖ヨーグルトでも作れます。ただし、仕上がりを自分好みに調整したいなら、無糖ヨーグルトのほうが扱いやすいでしょう。

無糖ヨーグルトの場合、砂糖を自分で加えるため、「コーヒーを苦めにしてクリームは甘め」「クリームの甘さを抑えてココアをたっぷり」といった調整ができます。ヨーグルト特有の酸味が苦手なら砂糖を少し増やすなど、味見しながら変えられるのもメリットです。

加糖ヨーグルトを使う場合は、最初から甘みが付いているため、レシピに書かれた砂糖をそのまま全部加えると甘くなりすぎることがあります。まず砂糖なし、または少量でクリームを作り、味を確認してから追加してください。

フルーツ味などのヨーグルトを使うこともできますが、その場合は一般的なコーヒーティラミスとはかなり印象が変わります。いちご味ならコーヒーを使わず、いちごやベリーと合わせたデザートにするほうが自然です。

初めてなら無糖プレーンヨーグルトから始めるのが無難です。味付けを自分で決められるため、「甘すぎた」「酸っぱすぎた」という失敗を減らしやすくなります。

水切りヨーグルトを使うとティラミスらしくなる理由

普通のヨーグルトをそのまま食べると、なめらかではあるものの、水分を多く感じます。この状態でティラミスを作ると、ビスケットからクリームまで全体がゆるくなり、スプーンですくったときに層が崩れやすくなります。

水切りをすると余分な水分が抜け、ヨーグルトそのものが濃くなります。明治も、水切りヨーグルトについて「さっぱりしたクリームチーズのような味わい」と紹介しています。

この濃さが、ティラミスとの相性をよくします。マスカルポーネそのものと同じ味になるわけではありませんが、スプーンですくえる程度の濃度が生まれ、コーヒーを含ませたビスケットと重ねてもクリームの存在感が残ります。

さらに、水切りしたヨーグルトに生クリームを合わせると、ヨーグルトの酸味に乳脂肪のコクが加わります。酸味だけが前に出にくくなり、「さっぱりしているのにデザートらしい」という仕上がりを目指せます。

明治のヨーグルトティラミスでも、ヨーグルトを半量になるまで水切りしてから生クリームと合わせる方法が紹介されています。

ヨーグルトティラミスを水っぽくしたくないなら、砂糖の量より先に水切り具合を確認することが大切です。

マスカルポーネとの味・食感の違いを知っておこう

ヨーグルトでティラミスを作るときに知っておきたいのが、「本来のマスカルポーネを使ったティラミスとまったく同じ味にはならない」ということです。これは欠点ではなく、材料が違う以上当然の違いです。

マスカルポーネは酸味がおだやかで、乳脂肪由来の濃厚でまろやかな味わいがあります。一方、水切りヨーグルトには特有のさわやかな酸味があります。そのため、同じコーヒーとココアを使っても、ヨーグルトティラミスのほうが後味を軽く感じやすくなります。

食感も少し違います。水切りヨーグルトだけで作ると、しっとりしながらも少し締まったクリームになります。生クリームを合わせれば空気を含んだやわらかな食感になり、ティラミスらしい口溶けに近づけることができます。

実際に明治の別のティラミスレシピでも、マスカルポーネの代わりとして水切りヨーグルトを使える方法が紹介されています。

「マスカルポーネの完全な代用品」と考えるより、「ヨーグルトを使った別のおいしいティラミス」と考えると、そのさわやかさをより楽しめます。

水切りヨーグルトでおいしいティラミスを作るコツ

水切りはどのくらいすればいい?時間と状態の目安

ヨーグルトの水切り時間は、「必ず何時間」と決めるより、作りたいティラミスの食感から考えるのがおすすめです。商品や量、ざるの大きさなどによって水が抜ける速さが変わるからです。

短時間だけ水切りすると、ヨーグルトのやわらかさが残ります。グラスに入れてスプーンで食べるティラミスなら、多少やわらかくても問題ありません。一方、大きな容器からきれいに取り分けたい場合や、しっかりしたクリームにしたい場合は、元の重さの半分程度まで水分を抜くと扱いやすくなります。

明治の水切りヨーグルトの案内では、半量程度になるまで水切りする場合、状況によって約一昼夜かかるとされています。道具、分量、温度によって時間は変わるため、数字だけに頼らず状態を見ることが重要です。

前日の夜にヨーグルトを冷蔵庫へ入れておけば、翌日にティラミスを作りやすくなります。

急いでいるからといって室温で水切りするのはおすすめできません。ヨーグルトは冷蔵が必要な食品なので、水切り中も冷蔵庫へ入れておきます。

時間ではなく「スプーンですくって形が残るか」を確認すると、ちょうどよい状態を判断しやすくなります。

なめらかなクリームに仕上げる混ぜ方

せっかく水切りヨーグルトを作っても、混ぜ方によってはクリームがボソボソしたり、かたまりが残ったりすることがあります。なめらかに仕上げるには、材料を一度に全部混ぜないことがポイントです。

まず、水切りヨーグルトだけをボウルに入れ、スプーンや泡立て器で軽く混ぜます。冷蔵庫から出した直後は少しかたくなっていることがありますが、軽くほぐすだけでなめらかになります。

別のボウルでは、生クリームに砂糖を加えて泡立てます。角がピンと立つほど固くするより、泡立て器を持ち上げたときに形が残り、先端が少し曲がる程度にしておくとヨーグルトと混ざりやすくなります。

次に、生クリームの一部をヨーグルトへ加えてよく混ぜます。ここでヨーグルトのかたさをゆるめてから残りの生クリームを加えると、混ぜすぎを防ぎやすくなります。

最後はゴムベラを使い、ボウルの底から生地を持ち上げるように混ぜます。色と質感が均一になったら止めましょう。

混ぜれば混ぜるほどなめらかになるわけではありません。必要以上に混ぜず、均一になったところで止めることが、軽い口当たりを残すコツです。

ヨーグルトの酸味が気になるときの調整方法

ヨーグルトティラミスを作ってみたものの、「少し酸っぱい」と感じることがあります。ヨーグルトには商品ごとに酸味の違いがあるため、同じ分量で作っても味が変わるのは珍しくありません。

酸味をやわらげるもっとも簡単な方法は、砂糖を少量ずつ追加することです。一度にたくさん入れるのではなく、小さじ1程度を加えて混ぜ、その都度味を確認してください。冷やすと味の感じ方も少し変わるため、「かなり甘い」と感じるまで増やす必要はありません。

生クリームを加えることでも、酸味をまろやかに感じやすくなります。ヨーグルトだけのクリームが苦手な人は、生クリームを組み合わせる方法から試してみるとよいでしょう。

また、コーヒーを濃くしすぎないことも大切です。酸味のあるヨーグルトに非常に濃いコーヒーを合わせると、苦味と酸味の両方が強く感じられる場合があります。

ココアも重要な材料です。無糖ココアを薄く振ると、香りとほろ苦さが加わり、ヨーグルトだけを食べたときとは印象が変わります。

酸味を完全に消そうとするより、コーヒー、ココア、甘み、乳製品のコクを組み合わせてバランスを取ると、ヨーグルトらしさを生かした味に仕上がります。

ビスケットがベチャベチャにならないコーヒー液の量

ヨーグルトティラミスで意外と多い失敗が、ビスケットにコーヒー液を染み込ませすぎることです。「しっかり味を付けたい」と思って長時間浸してしまうと、冷やしている間にさらに水分を吸い、食べる頃には形がなくなるほどやわらかくなることがあります。

コーヒー液はビスケット全体を完全に水浸しにする必要はありません。薄いビスケットなら片面をサッと浸す程度、厚いビスケットならスプーンで少しずつかける方法でも十分です。

特にヨーグルトティラミスは、クリーム側にも水分があります。組み立てた直後は「少し硬いかな」と感じても、冷蔵庫で休ませる間にビスケットがクリームの水分を吸います。

カステラやスポンジを使う場合は、さらに注意が必要です。もともとやわらかく水分を吸収しやすいため、表面を湿らせるくらいから試してください。

反対に、冷やしたあともビスケットが硬い場合は、次回からコーヒー液を少し増やします。

最初から完璧な量を決めるより、「少なめから始める」のが安全です。水分はあとから足せますが、一度吸わせすぎたビスケットから水分を戻すことはできません。

一晩冷やすと味と食感はどう変わる?

ヨーグルトティラミスは作った直後にも食べられますが、冷蔵庫でしばらく休ませると、味と食感にまとまりが出ます。

作りたてはヨーグルトクリームとビスケットがそれぞれ独立しており、ビスケットの硬さを感じることがあります。時間がたつとコーヒー液やクリームの水分が少しずつなじみ、ビスケットがしっとりしてきます。コーヒー、ココア、ヨーグルトの味も一緒に感じやすくなります。

そのため、翌日に食べる予定なら前日に組み立てておく方法も便利です。ただし、家庭で作るデザートには一律の保存可能日数を決めることはできません。使ったヨーグルトや生クリームの期限、調理環境、保存状態などによって条件が変わるためです。

作ったらふたやラップをして冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べるようにしてください。厚生労働省も、冷蔵が必要な食品はすぐ冷蔵庫へ入れ、時間がたちすぎた食品や怪しいと感じた食品は食べないよう案内しています。

また、ココアは一晩置かず、食べる直前に振るほうが見た目をきれいに保ちやすくなります。

ヨーグルトティラミスがうまくできないときの解決方法

クリームがゆるい原因は水分の多さをチェック

ヨーグルトティラミスを作ったとき、もっとも困りやすいのが「クリームがゆるくて層にならない」という失敗です。この場合、最初に確認したいのはヨーグルトの水分です。

普通のプレーンヨーグルトをほとんど水切りせずに使うと、クリームに大量の水分が入ります。さらに砂糖を加え、生クリームと混ぜると、想像以上にやわらかくなることがあります。

対策としては、ヨーグルトを十分に水切りすることが基本です。しっかりしたティラミスにしたいなら、元のヨーグルトが半量程度になる状態をひとつの目安にできます。明治でも、ティラミス用のヨーグルトを半量になるまで水切りするレシピが紹介されています。

生クリームの泡立て不足も確認しましょう。液体に近い状態のままヨーグルトへ加えると、クリーム全体もゆるくなります。

すでに混ぜ終わったあとでやわらかさに気づいた場合は、無理に材料を追加するより、グラスに盛り付けるティラミスへ変更する方法があります。形を保つ必要がなくなるので、おいしさを損なわずに楽しめます。

失敗を捨てるのではなく、盛り付け方を変えるのも立派な解決方法です。

水切りしすぎて固くなったときはどうする?

ヨーグルトは水切り時間が長くなるほど水分が減り、かたくなっていきます。忘れて長時間置いてしまい、「クリームチーズのようというより、かなり固い」という状態になることもあります。

この場合でも、すぐに失敗と考える必要はありません。水切りで出た液体を少量戻せば、かたさを調整できます。この液体はホエイ、または乳清と呼ばれます。明治の水切りヨーグルトの案内でも、水切りしすぎた場合はホエイを戻して調整できると紹介されています。

ポイントは、一度に大量に戻さないことです。小さじ1程度ずつ加えて混ぜ、スプーンですくいやすい状態になるまで調整してください。

生クリームを使うレシピなら、泡立てた生クリームを加えることでも口当たりをやわらかくできます。ただし、生クリームを増やしすぎるとヨーグルトの風味が弱くなるので、少量ずつ調整します。

水切りしすぎを防ぐためには、「一晩」と時間だけで判断しないことも大切です。ヨーグルトの量が少なければ早く水が抜ける場合があります。

数時間後から時々状態を確認し、自分が作りたいクリームのかたさになったところで止めると失敗しにくくなります。

酸っぱくなりすぎたときの味の整え方

完成したクリームを味見して「思っていたより酸っぱい」と感じても、調整する方法はいくつかあります。

まず試したいのが砂糖です。砂糖を少量追加すると、酸味とのバランスが変わります。ただし、酸味を消そうとして大量に砂糖を加えると、今度は甘さだけが強いティラミスになってしまいます。小さじ1ずつ加え、味見を繰り返してください。

次に、生クリームを使っている場合は、泡立てた生クリームを少量追加する方法があります。乳脂肪のコクが加わることで、ヨーグルトの酸味を強く感じにくくなります。

土台との組み合わせでも調整できます。ほんのり甘いカステラを使えば、クリーム単体では酸味があっても、全体では食べやすい味になります。

コーヒーの苦味も強すぎないようにします。酸味の強いヨーグルト、非常に濃いコーヒー、無糖ココアをすべて強くすると、大人向けのかなりシャープな味になります。

逆に、酸味を魅力として生かす方法もあります。いちごやバナナなど甘みのある果物を添えると、一般的なティラミスとは違ったフルーツデザートとして楽しめます。

味の失敗は、甘みだけでなく「組み合わせ」で調整すると直しやすくなります。

ビスケットが硬い・柔らかすぎるときの対策

ティラミスの食感を大きく左右するのが、土台のビスケットです。硬すぎても食べにくく、やわらかすぎても全体がベチャッとした印象になります。

冷やしたあともビスケットが硬い場合は、最初に染み込ませたコーヒー液が少なすぎた可能性があります。次回はスプーンで少し多めにかけるか、コーヒー液へ浸す時間をほんの少し長くしてみてください。

反対に、ビスケットがほとんど形を残していない場合は、コーヒー液が多すぎた可能性があります。特に薄いビスケットやカステラは水分を吸いやすいため、表面を湿らせる程度から始めるのがコツです。

使う土台によっても適量は変わります。硬いフィンガービスケットと、もともとしっとりしたカステラでは、同じ量のコーヒーを使う必要はありません。

明治のヨーグルトティラミスでは、カステラ以外にもスポンジケーキやフィンガービスケットなどを使えると案内されています。

どれを使う場合でも、「冷蔵庫で休ませている間にも水分がなじむ」ことを忘れず、組み立て時点では少し硬さが残るくらいにすると調整しやすくなります。

ココアが水っぽくなるのを防ぐ仕上げのタイミング

ティラミスを冷蔵庫から出したとき、表面のココアが黒っぽく湿っていることがあります。味に大きな問題がなくても、見た目が思っていたものと違うと少し残念に感じるかもしれません。

これは、ココアパウダーがクリーム表面の水分を吸うことで起こりやすくなります。特にヨーグルトティラミスは水分が残りやすいため、作った直後にココアを振って一晩置くと、色が濃くなりやすくなります。

きれいに仕上げたいなら、ココアは食べる直前に振るのがおすすめです。ティラミス本体だけを冷蔵庫で冷やし、食卓に出す直前に茶こしで薄く振ります。明治のヨーグルトティラミスでも、冷やしたあと、食べる直前にココアを振る手順が紹介されています。

一度に大量のココアをのせる必要もありません。まず薄く全体を覆い、好みで追加すると苦くなりすぎません。

グラスに小分けして作る場合は、食べる分だけその都度ココアを振る方法も便利です。

味だけでなく見た目にもこだわりたいなら、「ココアは最後」というひと手間を覚えておくと、ぐっとティラミスらしくなります。

ヨーグルトで作るティラミスをもっと楽しむアイデア

生クリームを加えてコクのある仕上がりにする

ヨーグルトだけでティラミスを作ると、さっぱりとした味になります。一方、「もう少しデザートらしいコクがほしい」と感じるなら、生クリームを加えるのがおすすめです。

水切りヨーグルト400g分を用意する場合、元のヨーグルトをしっかり水切りしたあと、100ml程度の生クリームを合わせると、ヨーグルトの酸味とクリームのまろやかさを両方楽しめます。甘さは砂糖を少しずつ加えながら調整してください。

生クリームは液体のまま入れず、先に砂糖と一緒に泡立てます。ヨーグルトと混ぜたときに軽い空気感が残り、スプーンを入れたときの口当たりがやわらかくなります。

明治のヨーグルトティラミスでも、水切りしたプレーンヨーグルトと泡立てた生クリームを組み合わせる方法が採用されています。

特に、ヨーグルトの酸味が苦手な人には試しやすい方法です。コーヒーやココアのほろ苦さともなじみ、ヨーグルトだけで作る場合よりも全体に丸みが出ます。

ただし、生クリームを増やせば増やすほどよいわけではありません。ヨーグルトのさわやかさを残したいなら、最初は少量から合わせ、自分好みの割合を見つけるとよいでしょう。

生クリームなしでさっぱり作る方法

「生クリームを買わずに作りたい」「もっとヨーグルトらしい味を楽しみたい」という場合は、生クリームなしでもティラミス風デザートを作れます。

この場合は、ヨーグルトの水切りが特に重要です。普通のプレーンヨーグルトをそのまま使うとクリームがかなりやわらかくなるため、しっかり水分を抜きます。ギリシャヨーグルトのような濃厚なタイプを使う方法もあります。

水切りヨーグルトに砂糖を加え、なめらかになるまで混ぜれば基本のクリームは完成です。バニラエッセンスを少量加えると香りに変化を付けることもできます。

あとはコーヒーを染み込ませたビスケットと重ね、冷蔵庫で冷やします。仕上げにココアを振れば、材料の少ないシンプルなヨーグルトティラミスになります。

生クリーム入りと比べると、濃厚さやふんわり感は控えめです。その代わり、ヨーグルトのさわやかな酸味がはっきり感じられます。

「本物のティラミスと同じ味」を目指すというより、コーヒー、ココア、水切りヨーグルトを組み合わせたティラミス風デザートとして楽しむのがおすすめです。

材料が少ないので、まずヨーグルトティラミスを試してみたい人にも向いています。

カステラやスポンジでもティラミスは作れる

ティラミスを作りたいと思っても、フィンガービスケットが近所のスーパーで見つからないことがあります。しかし、そこであきらめる必要はありません。

家庭で作るヨーグルトティラミスなら、カステラやスポンジケーキなど身近な材料でも作れます。明治の公式レシピでもカステラが使われており、スポンジケーキやフィンガービスケットなどへの代用も紹介されています。

カステラを使う場合は、もともと甘みがあるため、クリームの砂糖を少し控えめにしてもよいでしょう。また、水分を吸いやすいのでコーヒー液は少量ずつ染み込ませます。

スポンジケーキは容器の形に切りやすく、大きなティラミスを作るときに便利です。薄く切ったスポンジを底に敷き、刷毛やスプーンでコーヒー液を含ませれば、均一な層を作りやすくなります。

普通の市販ビスケットでも問題ありません。甘いビスケットならクリームの砂糖を減らし、甘さの少ないタイプなら通常通りに作るなど調整します。

ティラミスは、土台の材料を変えるだけでも食感が大きく変わります。家にある材料を上手に使えば、自分だけの組み合わせを見つける楽しさもあります。

いちごやバナナを添えて食べやすくアレンジ

ヨーグルトティラミスは、果物との相性もよいデザートです。特にヨーグルトの酸味が気になる人は、甘みのある果物を加えることで食べやすくなることがあります。

いちごを使うなら、薄く切ってヨーグルトクリームの間にはさむだけでも華やかになります。コーヒーの苦味といちごを組み合わせてもよいですが、子ども向けやフルーツ感を強くしたい場合は、コーヒーを使わずにいちごソースなどでアレンジしてもよいでしょう。

バナナは自然な甘みが強いため、ヨーグルトの酸味をまろやかに感じさせやすい食材です。薄切りにしてビスケットとクリームの間に並べるだけで、食べ応えも増します。

ただし、フルーツをたくさん入れると果汁でティラミス全体が水っぽくなる場合があります。洗った果物は表面の水分をよく拭き、入れすぎないようにしてください。

また、切った果物は時間とともに水分が出たり色が変わったりするものがあります。見た目をきれいにしたい場合は、食べる直前に上へ飾る方法が向いています。

ヨーグルトティラミスの基本を一度覚えれば、季節の果物を変えるだけで何通りものデザートを楽しめます。

水切りで残ったホエイも捨てずに活用しよう

ヨーグルトを水切りすると、ボウルの底に透明感のある液体がたまります。これはホエイ、または乳清と呼ばれるものです。「ヨーグルトから出た水だから不要」と思って捨ててしまいがちですが、料理や飲み物に利用できます。

明治でも、水切りヨーグルトから出たホエイは捨てず、スープやドリンクなどへ利用する方法を紹介しています。

もっとも手軽なのは、飲み物へ少量加える方法です。ジュースなどに混ぜれば使いやすくなります。スープや料理の水分として少量利用する方法もあります。

また、水切りヨーグルトが思ったより固くなってしまった場合は、このホエイを少し戻してクリームのかたさを調整できます。一度に入れるとゆるくなりすぎるため、小さじ1程度ずつ混ぜてください。

ホエイも食品なので、取り扱いには注意が必要です。清潔な容器で受け、水切り中もヨーグルトと一緒に冷蔵庫へ入れておきます。長く室温に置いたものを利用するのは避けましょう。

ティラミスを作るためにヨーグルトを水切りすると、クリームだけでなくホエイも残ります。両方を無理なく使い切れば、材料をより有効に活用できます。

まとめ

ヨーグルトで作るティラミスは、マスカルポーネを使った一般的なティラミスとは違う、さわやかな酸味と軽い口当たりを楽しめるデザートです。

おいしく作る最大のポイントは、プレーンヨーグルトの水分をしっかり切ることです。普通のヨーグルトをそのまま使うとクリームがゆるくなりやすいため、しっかりした食感にしたい場合は元の半量程度まで水切りすると扱いやすくなります。公式の水切り方法でも、条件によって半量になるまで一昼夜ほどかかることが紹介されています。

水切りヨーグルトに生クリームを合わせれば、さわやかさを残しながらコクのあるクリームにできます。一方、生クリームなしなら、よりヨーグルトらしい軽い味を楽しめます。

土台はフィンガービスケットだけでなく、カステラやスポンジでも代用できます。コーヒー液は染み込ませすぎず、冷蔵庫で休ませる間に水分がなじむことを考えて少なめから調整すると失敗しにくくなります。

仕上げのココアは食べる直前に振るのがポイントです。

身近なヨーグルトから作れるので、ティラミスを難しいお菓子だと思っていた人でも挑戦しやすいレシピです。前日に水切りだけ済ませておけば、当日はクリームを作って重ねるだけ。自分好みの甘さや食感を見つけながら、ヨーグルトならではのティラミスを楽しんでみてください。

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