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いちご以外でこんなに楽しい!旬の果物で作るショートケーキ完全ガイド

いちご以外でこんなに楽しい!旬の果物で作るショートケーキ完全ガイド

いちごのショートケーキは王道。でも、いちごが高い日や売っていない季節だってあります。そんなときに「今日は作れないかも」とあきらめるのは、もったいないです。実はショートケーキは、季節のフルーツに着替えるだけで驚くほど表情が変わります。さっぱり系、濃厚系、ちょっと大人系まで、組み合わせ次第でいちご超えの一皿も作れます。この記事では、いちご以外でも絶品になるコツと、季節のフルーツで作るショートケーキアレンジをまとめて紹介します。

目次

フルーツ替えでも失敗しないショートケーキの基本

水分が多い果物の「水切り」と「下処理」ルール

いちご以外の果物でショートケーキを作るとき、いちばんの失敗ポイントは「水分」です。桃、みかん、メロン、梨などは切った瞬間から果汁が出やすく、スポンジがべちゃっとしがち。対策は難しくなくて、切ったらすぐにキッチンペーパーに並べ、上からもう一枚で軽く押さえます。強く押すと形が崩れるので、あくまでやさしく。さらに、果物を入れる直前にもう一度ペーパーで触れて、表面の水を取ると安心です。柑橘は薄皮やスジが口当たりを邪魔するので、時間がある日はむいておくと食感が一段上がります。ぶどうは皮ごとでも良いけれど、気になるなら湯むきか半分に切って種を外すだけで食べやすさが変わります。バナナは変色しやすいので、切ったらレモン汁をほんの少し絡めると見た目が保てます。冷凍ベリーは解凍すると水が出るため、半解凍のまま使うか、解凍後にしっかり水気を切るのがコツです。

クリームは“甘さ控えめ”が正解な理由

いちごの甘酸っぱさは、クリームの甘さを受け止めてくれる存在です。だから同じ甘さのクリームを、甘い果物(マンゴー、柿、バナナ)に合わせると「甘い×甘い」で重く感じやすいです。そこでおすすめは、砂糖を少し減らした生クリーム。目安としては、生クリーム200mlに対して砂糖10〜15gくらいから試すと、果物の味が立って食べ疲れしにくくなります。逆に、酸味が強めのキウイや柑橘は、砂糖をいつも通りにしてもバランスが取りやすいです。もう一歩おいしくするなら、クリームに“香り”を足します。バニラ、はちみつ、ヨーグルト、マスカルポーネなどを少量混ぜると、果物の個性に寄り添った味になります。ただし混ぜすぎると重くなるので、全体の一〜二割程度までにすると失敗が少ないです。泡立ては固すぎると口当たりが重く、ゆるすぎると形が崩れます。ツノがやわらかくお辞儀するくらいを狙うと、果物との一体感が出ます。

スポンジは「厚み」より「口どけ」で選ぶ

いちごのショートケーキは、王道のふわふわスポンジで成立します。でも果物を替えると、スポンジの存在感が強すぎたり、逆に負けたりすることがあります。コツは「厚くする」より「口どけ」を良くすること。家で焼くなら、混ぜすぎない、焼きすぎない、冷めたら乾燥させない。この三つで口当たりが変わります。市販スポンジを使う場合は、きめが細かくて軽いタイプが相性良し。果物がジューシーなほど、スポンジは軽い方が全体がまとまります。反対に、栗やドライフルーツのような“噛む系”の具材なら、スポンジは少ししっかりめでも負けません。厚みは欲張らず、スライスして二枚か三枚にし、クリームと果物の層を増やした方が「ショートケーキらしさ」が出ます。食べたときにスポンジが水分を吸ってしまうのが心配なら、薄くシロップを打っておくと、乾燥も防げて口どけも良くなります。

シロップで香りを足すと、いちご超えする

果物アレンジの面白さは、香りの組み合わせで化けるところです。そこで活躍するのがシロップ。難しそうに見えて、砂糖と水を同量で軽く煮て冷ますだけで基本ができます。ここに紅茶、レモンの皮、ラム、バニラ、はちみつなどをほんの少し足すと、家のケーキが急に“お店っぽい”方向へ進みます。桃には紅茶シロップ、りんごにはシナモンを少し、柑橘にははちみつ、ぶどうには白ワインの代わりにぶどうジュース少量、というように発想すると分かりやすいです。スポンジに塗る量は、塗ってすぐに染み込む程度で十分。かけすぎるとべちゃっとします。水分が多い果物を使うときほど、シロップは控えめにして、香りで満足感を出すのが正解です。逆に、バナナや栗など水分が少ない素材は、シロップを少し多めにしてもしっとり感が出ておいしいです。香りが合うだけで、いちごがなくても「ちゃんと特別な日」の味になります。

仕上げがプロっぽくなる「断面の作り方」

ショートケーキのテンションは、切った瞬間に決まります。断面がきれいだと、それだけで「成功した感」が出る。ポイントは、果物の置き方とサイズをそろえることです。たとえばキウイや桃は薄めに切って、同じ向きで並べる。ぶどうやブルーベリーは、大きさがバラバラだと隙間ができるので、間を小粒で埋めると整います。柑橘は房の形がはっきりしているので、断面に見せたいなら“切り口側”を外へ向けて配置すると映えます。さらに、側面のクリームはパレットナイフがなくても、スプーンの背でなでるだけで整います。最後に「冷やす」時間も大事。組み立ててすぐ切ると、クリームが動いて断面が崩れます。最低でも一〜二時間冷やすと落ち着きます。切るときは包丁をお湯で温めて水気を拭き、スッと下ろす。これだけで断面がきれいになって、果物アレンジの魅力がちゃんと伝わります。


春〜初夏は“さわやか系”が正義!軽やかショートケーキ

キウイ×ヨーグルト風味で、爽快ショート

キウイは酸味がしっかりしていて、いちごに負けない主役感があります。おすすめは、クリームをヨーグルト風味に寄せること。生クリームに水切りヨーグルトを少し混ぜると、後味が軽くなってキウイの青い香りと相性が良いです。混ぜすぎると分離しやすいので、全体の一〜二割を目安に。キウイは輪切りにすると断面がかわいいけれど、水分が出やすいので、切ったらペーパーで表面を軽く押さえます。スポンジにはレモン少量を効かせたシロップを薄く塗ると、香りがつながって一体感が出ます。甘さは控えめが正解で、キウイの酸味があるからこそ食べ飽きません。デコレーションは、緑が映えるように白いクリームを整えてからキウイを並べるときれいです。もし酸味が強すぎるキウイに当たったら、切ってから砂糖をほんの少し振って五分置くと角が取れます。簡単だけど、食べた瞬間に「いちごじゃなくても全然いい」と言われやすいアレンジです。

甘夏・オレンジ×はちみつで、香り爆発ショート

柑橘のショートケーキは、とにかく香りがごちそうです。甘夏やオレンジは、房の薄皮とスジを取るかどうかで口当たりが変わります。時間がある日は薄皮をむくと、果汁が口の中でほどけて、クリームとよくなじみます。クリームははちみつを少し混ぜると、柑橘の香りを押し上げてくれます。ただし入れすぎると甘さが強くなるので、ほんのり香る程度で十分。スポンジのシロップは、オレンジ果汁を少し混ぜたものが相性抜群です。ここで注意したいのが水分。柑橘は果汁が多いので、組み立てる直前まで冷蔵庫で冷やし、切ったらペーパーで軽く水気を取ります。飾りにオレンジの皮を削って散らすと、見た目も香りも一気にお店っぽくなります。酸味が気になる場合は、クリームの砂糖を少し増やすより、はちみつの丸い甘さで整える方が上品にまとまります。食後が重くならないので、春〜初夏の集まりに向いています。

さくらんぼ×バニラで、喫茶店っぽいご褒美ショート

さくらんぼは小さくて扱いやすく、見た目がかわいく決まりやすい果物です。問題は種。必ず種を抜き、できれば半分に切って断面を見せると食べやすいです。果汁はそれほど多くないけれど、切った面には軽くペーパーを当てておくと、クリームが水っぽくなりません。味づくりのポイントはバニラ。クリームにバニラエッセンスをほんの少し、またはバニラシュガーを使うと、さくらんぼの甘酸っぱさがぐっと華やかになります。スポンジは軽めが合いますが、少しコクを足したいなら、シロップにほんの少しラムを混ぜても良いです。アルコールが苦手なら、さくらんぼのシロップ漬けのシロップを少量だけ使う発想でも近づけます。飾りは、上に丸ごとのさくらんぼを並べるだけで十分映えます。赤が強いので、ミントを足したくなるけれど、なくても成立します。喫茶店のショーケースにありそうな、懐かしくて特別感のあるショートケーキになります。

パイナップル×ココナッツで、南国ショート

パイナップルは、甘さと酸味がはっきりしていて、ショートケーキの“物足りなさ”を消してくれる果物です。缶詰でも作れますが、生を使うと香りが段違い。繊維が気になる人もいるので、芯に近い部分は避け、果肉を小さめの角切りにすると食べやすいです。水分はある程度出るため、切ったらペーパーで軽く水気を取ってから使います。クリームはココナッツを少し足すと南国感が一気に出ます。ココナッツミルクを混ぜる場合は入れすぎるとゆるくなるので、少量を香りづけ程度に。ココナッツファインを飾りに使うのも手軽です。シロップは、パイナップルの果汁をほんの少し混ぜるとつながります。さらに、スポンジの間に細かく刻んだパイナップルを散らすと、噛むたびに香りが出て満足感が増します。甘さが強いパイナップルに当たったら、クリームの砂糖を控えめにして、酸味で締まった後味にするとバランスが良いです。

ブルーベリー×レモンで、キリッと大人ショート

ブルーベリーは、甘さが強すぎず、クリームと合わせると上品にまとまる果物です。ポイントはレモンの使い方。クリームにレモンの皮を少し削って混ぜると、香りが立って一気に大人っぽくなります。果汁を入れると分離しやすいので、皮の香りだけにするのが失敗しにくいです。ブルーベリーはそのままでも良いけれど、半分に切ったものも混ぜると果汁が広がって味がまとまります。ただし水分が出るので、切った分はペーパーで軽く押さえます。スポンジのシロップは、レモンを入れすぎると酸っぱくなるので、香りがする程度で十分。飾りは、ブルーベリーを上にこんもり置くだけでも見栄えします。もし酸味を足したいなら、ブルーベリーの一部を軽くつぶして砂糖少量でさっと煮て、冷ましたものを間に薄く塗ると“ジャムっぽい層”ができてお店の味に近づきます。甘いケーキが苦手な人にも刺さりやすい、さっぱり系のショートケーキです。


夏は“とろける果実”で優勝!ジューシーショートケーキ

桃×紅茶で、上品なのに食べやすいショート

桃は香りが主役なので、甘さを盛るより香りを整えると成功します。桃は水分がとても多く、切ると果汁が出てスポンジが崩れやすいので、ここだけは丁寧に。切ったら必ずペーパーで水気を取り、できれば食べる直前に組み立てるくらいでも良いです。味の組み合わせは紅茶が鉄板。シロップに紅茶を濃いめに淹れて混ぜ、スポンジに薄く塗ると桃の香りが品よく引き立ちます。クリームは砂糖控えめで、バニラをほんの少し足すと桃の甘さが丸く感じられます。桃の皮はむいて使う方が食感がきれいですが、うまくむけないときは薄く切って形を整えるだけでも十分。断面をきれいにしたいなら、薄切りの桃を同じ向きで並べると華やかです。冷やす時間はしっかり取り、切る直前に包丁を温めてスッと入れる。これだけで崩れにくくなります。夏のケーキらしい、みずみずしさが武器のアレンジです。

メロン×ミルクで、王道なのに新しいショート

メロンは甘いのに後味が軽く、ショートケーキにすると“高級感”が出やすい果物です。ただし水分は多いので、角切りにしたらペーパーで表面をさっと拭いておきます。メロンは香りが命なので、クリーム側はシンプルにミルク感を強めると合います。生クリームを泡立てすぎず、口どけ重視にすると、メロンの香りが広がります。シロップは砂糖水の基本だけで十分ですが、少しだけバニラを足すと「ミルクっぽさ」が出ます。メロンは赤肉でも青肉でも作れます。赤肉は甘さが強いことが多いので砂糖控えめ、青肉はさわやかなのでいつも通りでもまとまりやすいです。飾りは丸くくり抜くと映えますが、包丁で角切りでも大丈夫。形をそろえるだけで見た目が整います。メロンの果汁がスポンジに染みやすいので、メロンを置く前にクリームを薄く“壁”のように塗っておくと、べちゃっとしにくいです。

マンゴー×ライムで、濃厚さっぱりショート

マンゴーは濃厚で、クリームに負けません。だからこそ、後味をさっぱりさせる工夫があると最後までおいしいです。おすすめはライム。レモンでも良いけれど、マンゴーにはライムの青い香りがよく合います。クリームにライムの皮を少し削って混ぜ、果汁は入れすぎないようにします。マンゴーは完熟だととろけるけれど、水分も出るので、切ったら軽くペーパーで表面を整えます。スポンジのシロップは控えめで十分。マンゴー自体が“しっとり感”を持っているので、シロップを打ちすぎると重くなります。層の作り方は、角切りマンゴーを入れる層と、薄切りを断面に見せる層を分けると、見た目も食感も楽しくなります。甘さが強いので、クリームの砂糖を減らし、香りで満足させるのがコツ。仕上げにライムの皮を少し散らすと、一口目から夏っぽさが立ち上がります。

いちじく(生)×はちみつで、ねっとり贅沢ショート

生のいちじくは、ねっとりした甘さと粒の食感が特徴で、ショートケーキを一気に“大人のデザート”にしてくれます。扱いのポイントは、切り方。縦に切ると断面がきれいで、種のつぶつぶが映えます。水分は極端に多くはないけれど、切り口は軽くペーパーを当てておくとクリームが水っぽくなりません。味ははちみつが相性抜群。クリームにはちみつをほんの少し入れると、いちじくのコクが深まります。さらにおいしくしたいなら、スポンジのシロップに少量のラムを混ぜると香りがつながります。苦手なら入れなくても大丈夫です。いちじくは甘さが強いので、クリームの砂糖は控えめにして、口どけ重視で泡立てます。層には薄切りと角切りを混ぜると、噛んだときの変化が出ます。仕上げは、縦切りのいちじくを放射状に並べるだけで十分華やか。いちご以外でも「特別感」を出したい日に向くアレンジです。

バナナ×チョコで、間違いない定番ショート

バナナは一年中手に入り、失敗しにくい万能選手です。甘さが強いので、合わせる味はチョコが鉄板。ここでのコツは、チョコを“重くしない”ことです。ココアパウダーをクリームに少し混ぜる、またはスポンジに薄くチョコソースを塗る程度にすると、ショートケーキらしい軽さが残ります。バナナは変色しやすいので、切ったらレモン汁をごく少量だけ絡めるか、クリームに埋めるようにして空気に触れにくくします。スポンジのシロップは、コーヒーを少し混ぜると大人っぽくなりますが、苦手なら砂糖水だけで大丈夫。食感を足したいなら、間に刻んだナッツを少し散らすと満足感が上がります。バナナは厚めに切ると口の中で主張が強いので、少し薄めが食べやすいです。仕上げはココアをふるだけでも雰囲気が出ます。子どもから大人まで外しにくい、定番の安心アレンジです。


秋は“香りとコク”で差がつく!大人のショートケーキ

ぶどう×マスカルポーネで、酸味と甘みのバランス勝ち

ぶどうは種類が豊富で、甘さや酸味の幅が広い果物です。ショートケーキにするときは、クリーム側をマスカルポーネで少しコク寄せにすると、ぶどうの果汁に負けず、味がまとまりやすくなります。生クリームにマスカルポーネを少量混ぜ、砂糖は控えめに。ぶどうは皮が気になる場合があるので、巨峰系は半分に切って種があれば取り、皮ごと食べやすい品種はそのままでも大丈夫です。水分は切り口から出るので、半分に切った分はペーパーで軽く押さえます。シロップは基本でOKですが、香りを足したいならぶどうジュースを少量混ぜると分かりやすいです。断面をきれいにしたいなら、半分に切ったぶどうを切り口を外側に向けて並べると、宝石っぽく見えます。甘い品種なら砂糖を減らし、酸味がある品種ならいつも通りにする。ぶどうの個性に合わせて微調整しやすいのも魅力です。

梨×バニラで、みずみずしいのに軽いショート

梨は水分が多いのに、香りがやさしくて上品。だからこそ、クリームはバニラで支えると味がぼやけません。梨は切ったらすぐ水分が出るので、薄切りにしてペーパーで水気を取ります。さらに、角切りにした分は一度ザルに上げておくと安心です。梨は甘さが控えめなことが多いので、クリームの砂糖はいつも通りでも重くなりにくいです。スポンジのシロップは、基本の砂糖水に少しだけバニラを足すと香りがつながります。食感を楽しくするなら、梨を薄切りと角切りで使い分けるのがコツ。薄切りは断面に見せて、角切りは中に散らします。梨の水分でスポンジがべちゃっとしそうなときは、梨の下にクリームを少し厚めに塗って“クッション”を作ると良いです。冷やす時間をしっかり取ると、梨の甘さが落ち着いて全体がなじみます。秋らしいのに軽く食べられる、意外な当たりアレンジです。

柿×カラメルで、和っぽい濃厚ショート

柿は甘みが強く、ねっとりした食感が魅力です。そのままでもおいしいけれど、ショートケーキにするならカラメル方向の香りを足すと一気に深みが出ます。簡単なのは、砂糖を少し焦がして作るカラメルソースをほんの少し使うこと。作るのが面倒なら、市販のキャラメルソースでも十分です。柿は熟しすぎると柔らかくて崩れやすいので、少し硬めの柿を選ぶと扱いやすいです。切ったらペーパーで軽く表面を整え、薄切りと角切りを混ぜて層を作ります。クリームは砂糖控えめにして、ソースで甘さを足すイメージが失敗しにくいです。スポンジのシロップは基本でOKですが、きなこをほんの少し振るなど、和っぽいアクセントを足しても楽しいです。見た目は地味になりがちなので、柿のオレンジ色が映えるように、上のクリームは平らに整えて柿をきれいに並べると良いです。甘いのにくどくない、秋のご褒美アレンジになります。

りんご×シナモンで、焼き菓子みたいなショート

りんごは生でも良いけれど、ショートケーキにするときは“軽く火を入れる”と一気に安定します。薄切りりんごをバター少量と砂糖少量でさっと炒め、冷ましてから使うと、水分が落ち着いてスポンジがべちゃっとしにくいです。ここにシナモンを少し入れると、焼き菓子っぽい香りが出て、秋の空気にぴったり。クリームは砂糖控えめにして、りんごの甘さと香りを主役にします。スポンジのシロップは、炒めたりんごの汁を少し混ぜると無駄がなく、味もまとまります。生のシャキッと感を残したいなら、炒め時間を短くして“半生”にするのもありです。断面は、薄切りをそろえて並べるときれいに見えます。仕上げにシナモンを少し振りたくなりますが、香りが強いのでほんの少しで十分。いちごの華やかさとは違う、落ち着いたおいしさが出ます。

栗×ラムで、ちょっと背伸びショート

栗は秋の王様。ショートケーキにするときは、甘さと重さのコントロールが肝です。モンブランみたいに濃くしすぎると、ショートケーキの軽さが消えます。おすすめは、マロンクリームを“少量だけ”使い、生クリームと合わせて軽くする方法。市販のマロンペーストやマロンクリームを生クリームに混ぜ、砂糖は控えめに。ラムをほんの少し足すと香りが立ち、栗の甘さが締まります。アルコールが苦手なら、バニラで香りを足しても十分おいしいです。栗は甘露煮でも良いけれど、粒が大きいと食べにくいので、半分に切るか刻んで層に散らします。スポンジのシロップは基本でOK、もしくはラム少量で統一感を出します。食感を足すなら、刻んだナッツを少し入れると“栗っぽさ”が強まります。見た目は栗色でまとまりやすいので、上に栗を数粒置くだけで完成感が出ます。背伸びしたい秋のアレンジです。


冬は“柑橘と濃い味”が映える!リッチ&さっぱりショートケーキ

みかん×ミルクで、こたつの幸せショート

冬のみかんは手軽で、実はショートケーキとも相性が良いです。ポイントは薄皮。缶詰のみかんは皮がなく使いやすいけれど、甘さが強めでシロップも多いので、必ずザルに上げてシロップを切り、ペーパーで表面を軽く押さえます。生のみかんを使うなら、薄皮をむくと口当たりがぐっと良くなります。クリームはミルク感を大切にして、砂糖は控えめでも大丈夫。みかん自体が甘いので、クリームが甘すぎるとくどくなります。スポンジのシロップは基本でOK。みかんの果汁をほんの少し混ぜると、香りがつながります。層は、みかんを丸ごと入れるより、半分に割って入れると食べやすく、断面も整いやすいです。仕上げは白とオレンジのコントラストが強いので、上にみかんを並べるだけで映えます。冬の家のおやつ感がありつつ、ちゃんとケーキとして成立するアレンジです。

いよかん・はっさく×白あん風味で、和洋折衷ショート

いよかんやはっさくは、みかんより香りが強く、ほろ苦さもある柑橘です。ここに合わせると面白いのが白あん風味。白あんそのものを使うと重くなりやすいので、発想としては「白あんっぽい甘み」を少しだけ足すイメージです。方法は簡単で、練乳を少量クリームに混ぜると、やさしい甘みが出て和っぽく寄ります。柑橘は薄皮とスジを取ると苦みが減り、クリームとなじみます。水分は多いので、切ったらペーパーで表面を整えます。スポンジのシロップは基本で十分ですが、はちみつを少量混ぜると香りがまとまります。いよかん・はっさくのほろ苦さは、甘さを強くして消すより、やさしい甘みで包む方が上品です。飾りに柑橘の皮を少し削って散らすと香りが立ちますが、苦みが強い場合もあるのでごく少量に。和菓子と洋菓子の間みたいな味になって、話題にもなりやすいアレンジです。

りんご×塩キャラメルで、甘じょっぱ系ショート

冬は甘いものが恋しくなる季節。そんなときにハマるのが塩キャラメル×りんごです。りんごは秋のイメージがあるけれど、冬もおいしい品種が多く、火を入れると安定します。薄切りりんごを軽く炒めて冷ましておくと水分が落ち着き、ショートケーキ向き。ここに塩キャラメルソースを薄く挟むと、甘さが引き締まって「甘じょっぱさ」が完成します。ソースは多いと重いので、薄くで十分。クリームの砂糖は控えめにし、ソースで甘みを足すとバランスが取りやすいです。スポンジのシロップは基本でOKですが、キャラメルの香りが強いので、余計な香りを足さない方がまとまります。食感を足したいなら、ローストしたナッツを少し散らすと相性抜群。仕上げは、上にりんごを扇形に並べると見た目がきれいです。冬らしい濃さがあるのに、塩気のおかげで後味は意外と軽くなります。

いちご以外のベリー(冷凍)×ココアで、冬の濃厚ショート

冬は生のベリーが手に入りにくい時期もあるので、冷凍ベリーが頼りになります。ラズベリー、ブルーベリー、ミックスベリーなど、いちご以外でも十分おいしいです。注意点は解凍の水分。完全に解凍すると水が出て、スポンジがべちゃっとしやすいので、半解凍のまま使うか、解凍後にしっかり水気を切ります。味づくりはココアが相性抜群。クリームにココアを少量混ぜると、ベリーの酸味がまろやかになり、冬らしい濃厚さが出ます。ココアは入れすぎると粉っぽくなるので、香りと色がつく程度で十分。スポンジのシロップは基本でOK。もし大人っぽくしたいなら、コーヒーを少し混ぜると相性が良いです。ベリーは粒のまま入れる層と、軽くつぶしてソースっぽくする層を作ると、味にメリハリが出ます。飾りは、凍ったままのベリーを上に散らすと見た目がきれいですが、時間が経つと水が出るので食べる時間に合わせるのがコツです。

ドライフルーツ×ナッツで、食感が楽しいショート

冬は生の果物が少なめでも、ドライフルーツがあるとショートケーキの幅が広がります。レーズン、クランベリー、アプリコット、いちじくのドライなど、少量で香りと甘みが出るのが強みです。ポイントはそのまま使わないこと。ドライフルーツは硬くて甘みが濃いので、ぬるま湯や紅茶に短時間浸して戻すと、食べやすくなります。戻しすぎると水分が増えるので、軽く戻してペーパーで水気を取るのがコツ。クリームは甘さ控えめにして、ドライフルーツの甘みを主役にします。ナッツを一緒に入れると、噛む楽しさが増えて満足感が上がります。スポンジのシロップは、ドライフルーツを戻した紅茶やジュースを少し混ぜると、香りが無駄なくつながります。飾りは、上にナッツを散らすだけでも雰囲気が出ますが、切ったときに中身が見えるように、層にも少し入れるのがポイント。生の果物がなくても“ごちそう感”が出る、冬向きのアレンジです。


早見表:果物別の下処理と合わせやすい味

果物水分の出やすさ下処理のコツ合わせやすい香り
とても多いしっかり水気を取る、冷やしてから組む紅茶、バニラ
みかん・柑橘多い薄皮やスジを取る、シロップは控えめはちみつ、バニラ
メロン多い角切り後に表面を拭く、クリームで壁を作るミルク、バニラ
ぶどうふつう半割りは水気を取る、皮・種に注意マスカルポーネ
りんご生はふつう軽く火を入れると安定シナモン、キャラメル
バナナふつう変色対策、厚切りにしないココア、コーヒー
冷凍ベリー解凍で多い半解凍、または水気を切るココア、レモン皮

まとめ

いちご以外でもショートケーキは十分おいしく作れます。成功のカギは、果物の水分をコントロールすること、クリームの甘さを果物に合わせて調整すること、そして香りをシロップやバニラ、はちみつなどで“つなぐ”ことです。春〜初夏はキウイや柑橘でさっぱり、夏は桃やメロンでみずみずしさを楽しみ、秋は栗やりんごでコクを出し、冬はみかんや冷凍ベリーで季節らしさを作れます。いちごの代わりを探すというより、旬の果物に合わせて「今日いちばんおいしいショートケーキ」を作る。そう考えると、ショートケーキは一年中、もっと自由に楽しめます。

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